1995年の函館ハイジャック事件で365人を人質にとった元東洋信託銀行員の男。
懲役10年の刑を終えた犯人は現在80代前半になっているはずですが
出所後の消息は途絶えています。
この記事では、事件から30年経った犯人の現在について詳しく解説していきます。
事件の概要
- 発生日時:1995年(平成7年)6月21日午前11時45分頃
- 場所:北海道函館市・函館空港
- 継続時間:約16時間
1995年6月21日、羽田発・函館行きの全日空857便が山形県上空でハイジャックされました。
犯人は53歳の東洋信託銀行行員で、精神疾患により休職中。
オウム真理教信者を装い、サリンや爆弾を所持していると主張し、麻原彰晃などを要求しました。
警察は搭乗名簿や携帯電話からの情報で犯人を特定。
1995年6月22日午前3時39分、北海道機動隊と警視庁の特殊部隊が機体に強行突入し、犯人を制圧。
全員無事に救出されました。
サリンや爆弾は偽物で、犯人はオウムとは無関係。
週刊誌に影響され、衝動的に事件を起こしたとされます。
最終的に懲役10年が確定し、全日空には損害賠償約5300万円が命じられました。
この事件は、日本初の強行突入によるハイジャック解決として記録され
1996年には特殊急襲部隊(SAT)が正式に全国展開。
航空保安やテロ対策の見直しが進み、日本の危機管理の転換点となりました。
犯人のプロフィール
- 年齢:53歳(事件当時・1995年)
- 職業:東洋信託銀行行員(現・三菱UFJ信託銀行)
- 雇用状況:精神疾患により休職中
- 犯行時の偽名:小林三郎(コバヤシ サブロウ)で搭乗券を予約
函館ハイジャックの犯人は現在なにしてる?
事件後、1997年に函館地裁で懲役8年の判決が下され、
1999年には札幌高裁で懲役10年に増刑。
上告せず判決が確定しました。
犯人は1995年6月22日に逮捕されており、約4年間の未決勾留期間を含めると
2005年から2009年頃に出所したと考えられます。
出所後の詳細については、プライバシー保護や報道自制の観点から
情報は公開されておらず事件から30年近くが経った現在
犯人は80代前半と推定されますが、その所在や生活状況は不明です。
まとめ
函館ハイジャック事件の犯人・東洋信託銀行行員の男は現在
すでに出所して一般社会で生活していると考えられますが、年齢は80代に達しており
詳しい所在や生活ぶりは不明です。
30年という長い時間が過ぎた今、あれだけの大事件を起こした人物の行方が
ほとんど語られないのは、不思議で怖さすら感じます。
コメント